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FOURTHDAY

きょうの朝食は1人ではありませんでした。昨日少し話した二人の女性と会話しながらの食事は、やはり1人の食事とはくらべものにならないほど楽しいものです。取留めてどんな話をしたのか、今までの旅行の事や、旅先でのいろいろな情報交換なんかをしました。

天気はまた曇っていましたが、AM9:00頃、大きな荷物を残し、身軽なバイクでホテルを出発しました。まず、ラウターブルンネンの谷の奥の方へいってみました。谷の底は平らなのですが、両サイドはほぼ垂直に切り立った絶壁で、U字谷の様子が良く分かります。トリュンメルバッハの滝の前で引返しました。この滝は、水が岩の中を流れ落ちる珍しい滝ですので、この時は外からは見る事は出来ませんでした。実際に滝の中へ入ってみますと(有料)、かなりの迫力と音量で迫ってきます。

トリュンメルバッハの滝(内部)

ツヴァイリュチーネンで右に折れ、狭い谷の底の山道を徐々に高度を上げながら憧れの地グリンデルワルトへ。前方の谷の奥に、雪を頂いた岩山が見えていますが、それはあの「アイガー」ではなく「メッテンベルク」という「アイガー」の隣にある山です。「アイガー」は、グリンデルワルトの近くにならないと見えないと新田次郎氏の「アルプスの谷アルプスの村」に、その時の情景が詳しく描かれていました。氏はその時、登山鉄道BOBで入村されましたが、私はバイクで入ります。

村に近づいてきますと、右手に見える前衛の山の陰から徐々にアイガーの北東(ミッテルレギ)稜が現われ、山は膨らむように大きくなっていきます。見え始めた稜線はなかなか頂を見せず、かなりの角度まで首をあげなければならなくなってきました。バイクに乗っていると、それは辛いものがあります。前方不注意!

突然、前衛の山が切れ、とうとうアイガーは巨大な北壁の全容を見せてくれました。初めてその姿を間近に見た感動は、言葉では表現しにくいものです。本当に言葉にならないとはこの事です。地球に突き立った巨大なサメの歯とでも形容しましょうか、私にはそんな風に見えましたが、とにかく大きいです。いつも友人に言っているのですが、アイガーは私が見た物の中で最も大きい物です。私は誰にでも、1度はアイガーを見て欲しいと思うのです。

メンリッヒェン展望台付近からのアイガー

程なく、村に到着。駅前にはホテルがズラっと並び、メインストリート沿いにもお土産物屋さんとかいろんなお店がいっぱい。駅前の5ツ星ホテル「レギーナ」の1階には「日本語観光案内所」があります。現在は移転していて、メインストリートを50〜60m程行った、「ベルン州立銀行」の隣にあります。当時の2人の女性スタッフは、本当にフレンドリーで親切な人達でした。村の奥にはお天気の山「ヴェッターホルン」がそびえ、その麓にはオーバラー・グレッチャー氷河が顔を覗かせています。村を抜けてグローセシャイデックを経由してマイリンゲンに行き、そこからスステン峠へ行こうと思っていたのですが、村の奥「ホテル・ヴェッターホルン」の前から、一般車両は通行止めになっていました。しかし、ここでカメラのフィルムを持ってくるのを忘れていた事に気づき、ラウターブルンネンに戻る事にしました。どうせ近くまで引返さねばならないのですから、まあいいか。

駅からメインストリート奥にメッテンベルク

ラウターブルンネンのホテル「シュテルネン」に戻った時には、もう、お昼になっていました。「日本語観光案内所」で知り合った日本人の夫婦「塚本さん」と、時間を忘れてつい話し込んでしまったのです。

フィルムを取って再びバイクにまたがり、インターラーケンへ行ってみました。その時、グリンデルワルトを大きくしたような街だなと思いました。ここには「ヴェスト(西)」と「オスト(東)」というスイス国鉄SSBの駅が2つあります。スイス国鉄はドイツ語でSSB、フランス語でCFF、イタリア語でFFSと3つの名称があります。ユングフラウ地区へ行くにはオスト駅から入るのですが、私はヴェスト駅前のスタンドでチーズバーガーを買い、ブリエンツ湖畔で食べました。
グリンデルワルトに居る時は晴れてきていたので、天気は良くなりつつあるようでしたが、ここにきてまた曇ってきました。ゴッタルド、ヌフェネンの2つの峠には行けないかもしれませんが、天気が悪くなれば途中でも引返せばいいのだから、とりあえずスステン峠にだけは行く事にしました。

ホテル・ヴェッターホルン付近よりアイガー

第4日目の走行マップ(A)

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